貧乏神、堕ちた
1993.8.3(tue)-8.9(mon) 下北沢駅前劇場 |
CAST STAFF 男 岡本 徳彦 作・演出 前田 真之輔 神谷 守 前田 真之輔 演出助手 大須賀 あつし 菅野 美奈子 茂原 裕子 音響 サウンドキャラウェイ 木杉 浩一 沖本 達也 照明 福田 恒子 浩一の彼女 大西 智子 舞台監督 比嘉 正哉 タカオ 鈴木 淳一郎 望月 剛 シロー 福島 龍治 川井田 照美 竹井くん 大須賀 淳 スライド 坂本 陽子 井上さん 森田 美代 宣伝美術 東京ロマンスb 宗教好きの女の子 〃 制作 プチケカ 美容院のお客さん男 杉江 広志 SPECIAL THANKS TO 美容院のお客さん女 柏木 祐子 関根市郎・山本麗子・前田有紀子 ウエイトレス 〃 辻川幸代・岩塚裕子・河合幸里 ウエィター 横山さん 亀田姉妹・タケムラ美容室 ボビー 山岸 弥 沖本寿司(広島市川内1丁目) 伊原 幸司 山田 幸正 TIMELESS 木杉 恵 山口 ちえみ たびたびセンターゆかいな仲間達
ごあいさつ
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私は「堕ちる」という言葉が好きである。 「落ちる」ではなく「墜ちる」でもなく、「堕ちる」である。「あの人も堕ちたよね」 と陰口をたたかれる「堕ちる」である。 「堕ちる」という事で、話は横道にそれるが、我が劇団の『プチケカ・マヌーバーズ』 の『プチケカ』というのは、「がけっぷち」のゴロを変えたものである。 私は、がけっぷちのギリギリの状態で何かを生み出すというのが、元来、好きな性分 なのだ。 マラソンランナーの例えの如く、「次の電柱で走るのをやめよう・・・・・次の電柱で こそ、走るのをやめよう」と考えているうちに、ゴールに着いてしまうという具合で、 ギリギリの時というのは、何か、自分以外の力を呼び込み、自分の力に変えるという、 神秘的のものを感じる。 しかし、ギリギリのがけっぷちに立った時、堕ちるのを恐れて、踏張ろうとしている と、堕ちた時ダメになってしまう事が多いものだが、堕ちるのを恐れず、がけっぷちで 踏張ろうとすれば、得てして堕ちずに済んだりする。 仮に堕ちたとしても、今まで見えなかった大切なものが見えてきたりする。 堕ちるというのも、なかなか捨てたものでもない。
前田 真之輔 |
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